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二九 イエズスは、神殿に献げられた
イエズスさまがお生まれになってから四十日たって、マリアさまとヨゼフさまは、ユダヤ人の習慣に従って、イエズスさまをつれて、エルサレムの神殿におまいりされました。そして幼いイエズスさまを神さまにささげ、二羽の山ばとをいけにえに供えました。
そのころ、エルサレムの神殿には、神さまを熱心に愛し敬い、お仕えしていた、シメオンという年寄りがいました。シメオンは日ごろから「救い主を見ないうちは死なない」と、聖霊に教えられていたので、毎日神殿で、救い主の来られるのを待っていたのでした。
イエズスさまたちの神殿に来られたちょうどその日、シメオンも、聖霊にうながされて神殿に来ていました。シメオンは、幼いイエズスさまを一目見て、これこそ長い間待ちに待っていた救い主だとわかりました。そして、イエズスさまを拝み、自分のうでに抱かせていただき、喜びのあまり、神さまをほめたたえて歌いました。
「主よ、今こそ、あなたはみことばのとおりに、
このしもべを、安らかに去らせてくださいます。
私の目が、今、あなたの救いを見たのですから。」
シメオンは続いてマリアさまに向かって、「あなたは、つるぎで胸をさしつらぬかれます」と言いました。これはのちに、イエズスさまのご苦難とご死去のときに、マリアさまもおそばにいて、ひどい苦しみをお受けになることを予言したものでした。
ロザリオ 喜びの玄義 第四玄義
この一連をささげて、マリアさまがイエズスさまを神殿にお献げになったことを考え、私も神さまのおきてを守るよい人になれるよう、マリアさまにお願いしましょう。
一 マリアさまは神さまから祝福されたかたであり、おん子イエズスさまは、神さまでした。それでも、神さまのおきてに従って、ふつうの人と同じように、神殿で清めの式をお受けになったのです。
私たちも神さまのおきてを忠実に守りましょう。どんなに辛くても、喜んでがまんしましょう。
二 毎年二月二日には、イエズスさまが神殿に献げられたことを記念します。この祝日を、聖母マリアの清めの祝日(主の奉献の祝日)といい、教会で使うろうそくは、この日に祝別します。